
(RICOH R8)
悲劇の始まりは、ちょっとしたことでした。
それはiPod Touchが私の手元にやってきた時に始まったのです。
第一印象で思いました。
『Touchの音は良くない』
もちろん相対的な評価です。
相対評価の相手は第二世代のnano。
「音の良さ」なんていう官能評価は数値的に表される各種データなどあまり意味が無くて個人差が大きすぎて相手に伝える為の文字的な定量化が難しい最たるモノでしょうね。ある意味「いい写真」とかそういうのにも似ているかも。
だから「どう良くないのか?」と尋ねられるとやや回答に窮するんですが、誤解を
恐れずに強いて言うと
「(nanoに比べて)レースのカーテン越しに演奏を聴いているように聞こえる」
のです。
よくこの手の評価で使われる手垢にまみれた言葉を敢えて借りるならば「薄いヴェールが掛かったような」「一枚紗を通したような」感じ。
その時私が思ったことは大きく分けて2つの事。
一つ目は「ランニング・インが進めばカイゼンされるんじゃ?」
二つ目は「所詮iPodじゃないか。音質で選ぶなら他機種だろ?何を細かいことを
言ってるんだ?」
そう。
この2つしか考えなかったのです。
ここで三つめを考えるべきでした。
「音質改善の為のシミュレーション」をすべきだったのですよ。
私がとった途は、そんな事よりもTouchの新しいインタフェイスや機能などを楽しむ事に逃げ込むこと。その行為によってこの「Touchの(音楽プレイヤーとしての)音の悪さ」を誤魔化そうとしてしまったわけです。
若気の至りとはまさにこういうことを言うのでしょう。(そうか?)
その数日後でした。
Touchのインタフェイスや機能にも飽きて・・・いや慣れて来た頃、封印していたはずの古代呪文が甦ったのです。
「Touchの音はやっぱり悪い!」
古代呪文はシンプルな分、強力です。
一度そう確信してしまっている私だから、術中に填るのはまさに秒速。
「悪いなあ、音・・・」
ポータブルオーディオは毎日使うものだから一度気になるととことん気になって
しまう。もちろんそれは性格や人となり、その人の歴史と人徳などに左右されるのだろうけど、私の場合は一度キライになったらとことんダメになる典型的なタイプなので、「まあ、いいか。所詮圧縮音源を疑似伸張して聴くようなポータブル・オーディオじゃん。」では済まないのです。
すなわち今現在のTouchの音を全否定するところから、悲劇は始まったということです。
その後私がとった愚かな行為を羅列してみましょう。
1)それまでAAC320kbでエンコードしていた楽曲を(すべて)Apple ロスレスでエンコードし直した。
2)それをiPod Touchで聴いてみた。
3)多少マシになったが基本的にダメだった。
4)iPodから他機種に乗り換える決意を固める。
5)この次点でAppleロスレスファイルが使い物にならないことを知る
6)すべてのファイルをWAVEファイルに置き換えた
7)SONY NW-A919を買った→音はけっこういいけど聴き疲れした
8)TOSHIBA U408を買った→音はかなり気に入ったが、もう少しパンチが欲しくなった
9)PDPじゃなくて、PCMレコーダのSONY PCM-D50を試してみた
→その清涼飲料水的な音に感動したが、プレイヤーとしては致命的にでかくて使いにくいのであきらめた
10)で、結局TOP画像のプレイヤーに落ち着いた
というポータブル・デジタル・プレイヤーのお話でした。

(RICOH R8)
・・・って、R8の話だよね。(^_^;
このてのコンパクト携帯デジカメに私が求める主な機能はいくつかあるけれど、マクロ機能はけっこう重要。
とはいえ、最近のコンパクトデジカメで「どこまで寄れるか?」っていうマクロ性能が私の要求水準を下回るようなものはあまりなくて、最近はむしろ「マクロモード時にどれくらいサクサク撮れるか?」が重要なわけです。
その観点でいくと、R8は「もう少しがんばりましょう」と言ったところでしょうか。
比較対象が最新ファームウェアのGR Digitalだから廉価版?たるR8に同等の性能を求めるのは酷なのかもしれませんが、GR Digitalがけっこう快適なくらいに性能アップしたものだから、そしてそれに慣れちゃったものだから、ついつい「高望み」をしてしまうのかもね。
まあ、ちょっと広い心で接すれば「まあ、こんなもんかな。」とか「今回(R8)はまあこれくらいで勘弁してやろう」という感じに収まるかな、というのが現時点での感想。
1:1モード搭載はよくやってくれたと思う。
つーか、16:9のモードがないのはどーよ?とも思うけど、どーよ、RICOHさん?
これからどんどんハイビジョン・テレビが普及してくると
「写真鑑賞はテレビで」
という時代に突入する、と私は信じてる。
1:1ももちろんいいけど、3:2とかつくるならついでに16:9入れてもバチあたらないでしょ?
「16:9?いらないよ、そんなの」なんていう人は使わなければいいだけだから、「時代は16:9だよね」という人の為に是非入れて欲しかったな、と。
その辺を読んでないのがRICOHのオヤジ臭いところかな、と私は思います。

(RICOH R8)
今までのR8と比べて音が劇的に小さくなったのは特筆しておこうと思う。
もはや「ジーコジャパンとは呼ばせない」って感じです。
でも、ズーム時はけっこう静かになったと思うけどマクロモードとか、フォーカシング時にはまだまだうるさいと思います、RICOHのデジカメ。
さて、デザイン。
劇的に変わったなと思うそのデザインは、「迷いを捨てました」的なベントー箱スタイル。センスがいいとはとても言えませんがプレーンな感じには好感を覚えます。
前面にCaplioのロゴが無くなってRICOHとR8だけっていうのは実にいいです。
あとプロテイン塗装した樹脂?かな。のちょっとしたグリップは気が利いているし私はホールドしやすいと思いました。
最近のコンパクトデジカメと比べると「ちょっちでかい?」と言えるサイズですが、TZ3なんかよりよほど小さいですし、そもそもこれくらいの方がカメラってホールドしやすいんですよね。
スイッチ類も「デザイン」入ってる気がします。
黒一色のボディに銀色のみのボタン類というのはなかなかシンプルですし、そのボタン類も嫌みがない形になっていて使っていても飽きがこないだろうなと思います。
個人的に残念なのは、GR Digitalもそうなんですが相変わらず電源のON/OFFがボタンの押下によるロジックであること。
多分こっちの方がコストがかからないのでしょうけど、これ、大嫌いなんですよね・・・。
大好きな人には申し訳ないですが・・・。
たとえば冬場、手袋をしていると押しづらいでしょ?
ブキッチョな人も押しづらいでしょ?
だからレバーにして欲しいと思うんですが・・・。
ボタン類というと、いわゆる十字ボタンが十字レバーに置き換わったのもトピックでしょう。
実はこれも手袋してたりすると感覚がわからないのでやりにくいロジックだと思います。サイズが大きければアレですが、このサイズだとさすがに・・・ね。
とはいえ、素手で操作する分には感触も悪くないですし操作性もしかり。

(OLYMPUS E-3/ZD 50mmf2.0macro)
ストロボがPOPUP式じゃないのも○だと思います。
ストロボの部分を指で触ってて上がらないとかそういう自体を防げます。
小さなカメラってそういうところも考えて作らないといけないし、固定式ならコスト的にも多少楽でしょうし、何より可動部分が減ると故障率も減るわけで。

(OLYMPUS E-3/ZD 50mmf2.0macro)
それから、細かい事ですがストラップホールが上下2カ所についているのもRICOHらしくていい感じですね。私は下部につけるのがお好みですが、そもそも2カ所だと2カ所吊りができるっていうのがいいですよね。
首から提げてお散歩とかいうばあいは2カ所吊りが様になります。
昨今一カ所にナナメ吊りっていうのはなんかケータイぶら下げてるみたいですからねえ。
あと、目につくのは液晶ディスプレイがキレイになったこと。
リコーのデジカメの液晶といえば「他社が使わなくなった売れ残りを安くかって付けている」んじゃないかと思うほど汚いものが多かったですが、これならもうそんなソシリを受けることもないでしょう。(って、そんなソシリを吐いているのは私だけ?)
ただ、色味は普通にヘンです。高コントラストにキレイに映りすぎますね。
ハードウェアキャリブレーションをしている私のメイン・ディスプレイで見た絵との差に失笑を禁じ得ませんが、これはまあR8に限ったことではなく、一眼レフだってちゃんとした色なんて出るモデルは皆無ですからまあ参考程度ってことで。
むしろ人に見せるときに実力以上にキレイに見えるのはポイント高いですから、こういうコンパクトデジカメの場合、その辺はメーカーも狙ってそういうチューニングをしていると考えるべきでしょうね。
という具合で結構「上出来」なR8ですが、最大の欠点は「レンズが暗い」事ですかね。
F3.3〜F5.2か。
望遠はどうでもいいけど広角端はGR Digital並に・・・と思うのですがどうでしょ?
私的にはこの手のコンパクトで望遠側200mm相当なんていらないからもっと明るいレンズ付けて欲しいとか思うんですが200mmは商売上必要なんでしょうねぇ・・・。

(OLYMPUS E-3/ZD 50mmf2.0macro)
で、罪滅ぼしにGR Digitalにはない手ぶれ補正機能をつけている、と。
あ、いや。
罪滅ぼし云々じゃなくて最近は手ぶれ補正ないと話にならないんでしょうから関係ないんでしょうが。
その手ぶれ補正機能ですが、はっきり言ってたいしたこと無いですね。
無いよりあったほうがマシ?レベルのデキだと思います。
もっとも手ぶれ補正機能の評価も上の方で書いている音質評価ににたところがあってけっこう個人差が大きいように思いますから感じ方は人によって違うかもしれませんが、Panasonic系のデジカメを併用している私の体感ではそりゃもう圧倒的にPanasonicの方が手ぶれ補正効果が高いと感じてます。その手ぶれ補正がPanasonicのパテントものだったりするとチューニング不足なのかもしれませんね。
Panasonicといえば、併用しているコンパクトデジカメとバッテリが共通なのがR8の美点です。
いやあ、助かるなあ。

(OLYMPUS E-3/ZD 50mmf2.0macro)


私はNANO 2nd愛用しています。ギャップレス対応を待って購入しました。
これでストラビンスキーがブチブチ切れずに聞けるので、
それだけで満足です。
リコーのカメラはXR-X以来使っていません。
シェエラザードは気分が高揚しますよね。大好きなナンバーです。特にこのストコ/LSO版は個人的には未だにテッペンに位置する怪演だと思ってます。
ストコの事を色々言う人がいますが、そんな人の勧める演奏って大概私的にはつまらないので信じないことにしております。
ストコの「ダッタン人〜」も同曲の演奏としてはエンタテインメント性で最高だと思いますが、このディスクのカプリングは同じLSOで「スペイン奇想曲」。こっちもすばらしいエンタテイナーぶりを発揮してます。
まあ、この手の曲は電車の中で踊り出してしまいそうになるというのが欠点ですね、はい。
ああ、確かにストラヴィンスキーあたりの現代音楽系だとブチブチになりそうですね。
うーん・・・ペトルウシュカが聞きたくなってきた。
XR-Xって・・・古っ。
リコーはデジカメがんばってますよ。
なんというか、こう、ヤケクソで作っている感じがヒシヒシして憎めません。