
今週末に控えた欧州旅行用のグッズ・・・持って行くべきかにゃあ・・・
私はいわゆるカムコーダ(ビデオカメラ)には全く興味がなく、旅行には勿論持っては行かない。ってゆーか、そもそも持ってません。
動画がどうしてもとりたい場合、それはコンパクトデジカメの動画機能程度で十分だと思いますし、実際その動画機能など使うことはほとんどありません。
でも、いわゆるボイスレコーダー機能はときどき使うのです。
なぜかというと、旅行などに出かけて帰ってきてからの楽しみの一つに、DVDビデオの制作があるのです。
「え?ビデオ?持って行かないんじゃないの?撮らないんじゃないの?」と疑問の向きもあるでしょう。その通りで、DVDビデオといっても、静止画のスライドショウにBGMをくっつけたものを想像して頂けるといいと思います。
で、BGMの音楽だけじゃなくて、臨場感とか効果を出すためにいわゆる生録をデジカメのボイスレコーダー機能を使って行うことがあるのですが、まあ、言ってみればクオリティがイマイチなのです。
仕方ないですね。所詮デジカメですから。
ですから、
「ボイスレコーダーとしての足腰をもっと鍛えてくれ」
なんてカメラメーカーに言うのはちょっとお門違いだと考えております。
もっといいマイクを、とか。ステレオマイクでも音の分離が・・・とか、WAVE形式で録音させろや、コラァ!とか、外部のマイクを接続する端子がないじゃん?等といろいろ言い出すとキリがないというか、まさに「お前はアホか?」と言われかねないわけで。
で、じゃあボイスレコーダーを買うか?というと、実は私、いわゆるボイスレコーダーというシロモノがどうにも好きになれないのです。
デザインのいいのがないとか、そういう問題ではなくて、いわゆるボイスレコーダの一連の佇まいというか、その製品群というか、いわゆるジャンルに対して何故か受け入れられない性格のようで・・・。
それは例えば、私がトヨタの車を受け入れられないのと同じように、ロジカルな意味はないわけです。
で、そんな中、発売されたのがRolandのEDIROLブランドから出たR-09という、「録音機」です。
関係者の方から「R-1の後継機で、もっといいヤツが出るよ」と教えてもらっていて、「あ、絶対買う買う。」等と言っていたにもかかわらず、最初の予約発売をうっかり逃していたら、「次回はいつかわかんない・・・」等と言われてしまい、結局手に入ったのは発売から少し経ってからでした。(いまだに品薄だと聞いておりますが、ローランドさんウハウハですな。)
高校時代、「生録小僧」だった私はいわゆる「でんすけ」を担いで仲間といろいろと「生録ロケ」に出かけたものです。もっとも「でんすけ」と言ってもオープンリールではなく、「カセットでんすけ」と呼ばれるものでした。
それから幾星霜。
いろいろと他の遊びに夢中になってしまい「生録小僧」は休眠中。そこへEDIROL R-1の発売を知るわけです。
というのも、私はライフワーク?の一つとして膨大なアナログレコード資産のCD化(というかデジタル化?)を進めており、不定期的に
ターンテーブル
↓
MCカートリッジアンプ
↓
USBオーディオインタフェイス
↓
パソコン(Macです)
という流れでアナログレコードをデジタルファイル化し、一応CDにも焼く、という作業を連綿と続けているわけですが、使っているオーディオインタフェイスがEDIROLってことで、いろいろと新型が出るたびにチェックはしていたのですが、R-1が出たとき、「おお、これはまさにデジタル・でんすけじゃん」と内心「ほとんど買うところ」まで行ったのですが、いかんせんすでに私は「生録小僧」ではなく「デジカメおぢさん」に近いものがあったので見送ったという経緯があります。
まあ、ちょっと大きくて重かったですしね。
「デジカメのボイスレコーダ機能で当分いいや」という感じでした。
室内使いでは同じEDIROLのUSB接続のインタフェイスがあるわけですし。48ビット対応の。
で、今回、「iPodよりちょい大きめ。でも軽いッス」というR-09が出ちゃったので、「うーん・・・もう辛抱できまへんな」ということでゲットしたものです。
デザインは結構いいと思います。
個人的に気に入りました。
R-1が結構ストイックな機材感のあるデザイン(というか、ノーデザイン?)で硬派っぽかったのに比べると、R-09はいきなりナンパな・・というかあか抜けた「プロダクト」って感じになってます。
ただ、質感はたいしたことありません。組み立て精度もリコーのGXと似たようなモノ、と言えばおわかりいただけるかと。
バッテリが入っていないとスカスカに軽い感じなのも高級感を感じないところでしょうが、実際問題安っぽいなあ、とがっかりするほどではありません。
このあたり、Rolandは結構いいセンを押さえていると思いました。
ただ、全体的に滑りやすい表面仕上げなので、うっかり落下させちゃったりという失敗をしやすいような気もします。
外使いの場合オプションのケースなどを使って落下などから守るべきでしょうね。
ストラップホールも上部に付いているので、活用される方がいいでしょうね。問題はストラップを通しにくい事です。ピンセットとかゼムクリップで引っ張り上げるなど、ある程度知恵を必要とする形状ですね。

それよりも気になったのはバッテリ室の蓋の開閉ロジック。
二段階になってまして、そのままスライドさせると半分くらいでストップするようになっていて、その状態だとSDカードスロットとUSB(mini B)ポートが見えるようになってます。バッテリを交換したい場合はレバーをオープン側に押したまま(離すと戻るのでキープする必要アリ)さらにスライドさせておっぴろげる、という事になって、ここが破損しやすいのではないかと思うのですが・・・。
少なくとも丁寧に扱うに超したことはありません。
がさつな人はヤバいかもしれませんね・・・。
このロジックだけはもうちょっと何とかして欲しかったところですが、筐体をコンパクトにする為の苦肉の策というところでしょうか。


で、通勤カバンに入れたり、お散歩時にポケットに忍ばせたりしてボチボチと使ってますが 正直言って驚いてます。
何って、その音質に、です。
イイっす。
かなりイイっすねえ。
何てったってデジカメとかケータイの録音機能からR-09に言っちゃったワケですから。近所のガキんちょの三輪車から、ポルシェ911に乗り換えたような気分ですよ、いや、ホンマ。
とは言え、すでに述べたように個人的にはもう「生録小僧」ではないわけで、稼働時間は短いです。
でも、この高音質と手軽さは何モノにも代え難いなあ・・・といろいろ考えた末に、「カセットテープのデジタル化」インタフェイスとして活躍してくれています。
つまり、昔取りためていた、いわゆるFMのエアチェックやら何やらのカセットテープをR-09につないで、ハナからCD音質モードのWAVEで録音。その後曲ごとに切り分けてCDに焼く、という作業です。
SDカードを使っているので、入れ替えながら連続稼働可能です。
だいたい一巻あたり512MBのSDカードでイケる事が多い(46分テープが多いのですよ、私の持っているヤツ)ので、容量が少なくて出番がなくなりつつある512MBのSDカードのつかいみちも出来て一石二鳥というか。
使い方もかなり簡単です。
基本的には真ん中のRECボタンを一回押してスタンバイ。RECボタン周りが赤く点滅します。
ここで録音レベルを調整します。
レベル調整は本体正面に向かって左側のサイドに+と−があって、ソレで調整します。
レベルインジケータは有機ELに出ます。ピークは液晶の右下に別途インジケータがあって、一番音の大きいと思われる部分を再生して、インジケータが点かない程度に調整してやるという感じ。
レベル調整が終わったら、もう一度RECボタンを押せば、録音開始です。赤く点滅していたボタン周りが、赤く点灯状態にかわり、一目瞭然で動作状態がわかるという仕組みです。
録音経過時間とメディアの残量(録音可能時間)はEL液晶に常時表示されていて常に確認できるのも便利ですね。
録音形式はさすがに48ビットはないですが、24ビット対応で出来るだけ高音質でとりたい場合にも対応できます。
テープからのダビングの場合、元々のソースが対したことがない事に併せ、パソコン上でやる作業を減らしたい事もあって、私の場合は44.1KHz、16ビットのいわゆるCDクオリティで録音して、そのままコピーすることによって音楽CDを作りやすくしております。
やってみると分かりますが、きわめて楽ちんです。
私のように、捨てられずにいるカセットがある人は、「カセットを音楽CDに作り直すのに必要だから」という理由で自分を納得させて買ってもいいかもしれませんよ。そのつかいみちでは本当に楽に出来ると思います。
我が家にはすでにカセットテープを再生する機械がなくて、大昔のウォークマンを探し出してステレオ・ミニジャック同士でつないでやってますが、粉ノック見合わせだと実にコンパクトな「音楽カセットCD化プラント」のできあがりであります。(ま、CDに焼くのはパソコン上で、ですが)
で、こういう高音質を見せつけ(聴かせつけ?)られると、音撮り用にって、持って行きたくなるんですよね・・・。
微妙に小さいのでカバンのスキマに滑り込ませられますし、電源がAA二本なのでどこに行っても一応入手できますからバッテリチャージャーとかの心配がないし・・・。
バッグから出したり、また入れたりしながらR-09を眺めてため息をつく私です。
「なあ、何でお前は写真が撮れないんだ?」

それから、オマケ機能と言ってはなんですが、コイツはいわゆる音楽プレイヤーにもなります。WAVEとMP3を再生出来ますし、もちろんステレオミニプラグでヘッドフォン端子があります。
個人的にはAACに対応していないのが不満です。
なぜって、私の音楽ファイルはAACなので。
肝心の音質ですが、手持ちのiPod nano やiPod Video(G5)と比べるのはさすがに可愛そう、といった感じです。
音質については好みやいろんな要素が絡むし、表現も難しいモノがあるのですが、両者の違いはAACとMP3というフォーマットの違いもあるにせよ、同じ曲を同じヘッドフォン(今回聞き比べたのはいつも使っているカナル型)で聞き比べると、取り替えた瞬間に違いが分かりますし、たぶん誰でも両者の差は確実に分かる程度に違います。
どのくらい違うかというと1980円のエレコムのヘッドフォンを30000円のシュアのヘッドフォンに替えたくらい違います。
わかりやすい例だと、1000畳のホールで鳴り響いているスタインウェイのグランドピアノのはずなのに、R-09で聴くと律子ちゃんの8畳の洋間に置いてあるカワイのアップライトみたいな音しかしない、という感じです。
・・・わかりにくいですね。すみません。
iPodに比べるとR-09の方は全体に音域が狭く、結果として音の広がりがない感じです。レンズの評価でよく「ヌケがいい」とか「ヌケが悪い」という言い方をしますが、まさに「ヌケが悪い」という感じです。
楽器同士の音の分離もイマイチで、ボーカルにも艶がない感じ。
R-09単体で聴いていれば別に分からないことですが、「iPodのかわりになるかな・・・」とちょっとスケベ心をもたげた私にとっては「ちょっち、それはムリ」という結論に達しました。
R-09からiPodに替えるとホッとします。もやもやしたものが晴れてツブ立ちがよく繊細な音になるので耳疲れしません。
でもまあ、メイン音楽プレイヤーと大上段に構えず、簡易に聴くのにはいいのではないでしょうかね。
というか、そんなことよりも音楽プレイヤーとしては日本語表記が出来ない、選曲にこなれたロジックがない、などそもそも使い勝手の面で適していません。あくまでもオマケ機能なので、そこに目くじらを立てるのはどうかと思います。(って、それは私ですか・・・)
あ、言っておきますが個人的にiPodも音がスバラシイ音楽プレイヤーだとは全然思っていませんので、念のため。

