2008年12月01日

★そして僕は途方に暮れる【G10,D-LUX 4 and P6000】★

compacts.jpg
(Nikon D700/PC-E Micro NIKKOR 45mm F2.8D ED/Adobe Photoshop CS3 EX. with Camera RAW )



 通勤カバンのパートナーとして
 「そろそろ長く愛着の沸く(沸きそうな)カメラが欲しい」
 そう思って選んだ2008年秋の候補生たち。

 さて、私が手元に残すべく選んだ一台は……。

 毎日二台、あるいは三台を持ち歩き、取っ替え引っ替えして結構(いや、かなり)真剣にこの「お見合い」と真正面から向かい合いました。

 あ、トビラにある五台は今私が所有しているコンパクトカメラ全部を記念撮影的に写したもの。同居人の所有コンパクトカメラや一眼レフや一眼カメラはいれていません。
 あと、GR DIGITAL IIは「お気軽胸ポケット・コンパクト」担当で既に長期政権を築いており、今のところリプレイス予定はなし。
 μ1030SWは「リゾート」担当。プールや海辺さらには「メーカーさんごめんなさい」的想定外な温泉場などで大活躍。
 いままでは「30〜40mオッケーな専用マリンケース」を使っていましたが、防水カメラの性能があがり、上記の使い方ではもう大丈夫と判断してどうにゅうしたもので、これまた今のところリプレイス予定なし。
 HOYA(PENTAX)のOptio W60のブルーと少し迷いましたがシャッターの代わりに保護ガラスを採用している事で「撮像素子と平行に存在する平面ガラスが画質にいい影響を与えるわけがない」こと「耐衝撃性能が盛り込まれていない(1030SWにはある)」ことを判断理由に落選。

 そう言うことで今回は実質三台からのチョイスとなりました。
 秋モデルではないですが、GX200も購入してみたのですが私の好みには全く合わずにあえなく素通り状態でした。つまり候補にすら入りませんでした。(ファンの方スミマセン)

081201a.jpg
(Nikon D700/AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED/ISO 12800 アイリス優先 f3.5 jpeg fine)



 順番的にまずCanon PowerShot G10を振り返ってみます。

《長所》
 ・高精細で高解像感のある画像
 ・嫌みのない色合い
 ・レスポンスの良さ
 ・「なんでやねんっ」的なところが少ない操作感
 ・ボディの質感やスイッチ類のさわり心地
 ・バッテリの保ち
 
《短所》
 ・デカい(分厚い)
 ・重い
 ・比較的歪曲の大きなレンズ
 ・望遠側が暗めなレンズ
 ・望遠側マクロがかなり弱い
 

 こんなところでしょうか。
 なんと言っても普通にサクサク撮影できて、上がりも歩留まりが高くて触っても撮っても実に満足度が高いのがG10の素晴らしいところでしょう。
 今まで35mm相当スタートだった広角側がが28mm相当スタートになって、ようやく「普通にチョイスできる高級コンパクト」の仲間入りを果たしたと思います。
 望遠側がやや物足りないと言う人もいるでしょうけれど、個人的には全然オッケーです。

 なにしろ撮影していて気持ちが良いというのが一番の長所。
 RAW+jpegでもそれほど待たされ感はありませんし、私のように連写をしない単写派としてはお釣りが来るくらい充分な速度だと思います。
 AFはほぼオッケーですが、逆光気味の時にアホな動きをしてしまうのが難点でしょうか。とはいえ逆光時にAFが弱くなるのはまあアタリマエですから欠点とか弱点とか言うのもどうかとは思います。

 そんなことより三機種で唯一アフタービュウで拡大表示してピントチェックができる機種です。
 このアタリマエとも言うべき機能が付いているという一点で使い勝手が頭一つ以上抜けているのは間違いのないところでしょう。


081201b.jpg
(Nikon D700/AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED/ISO 2000 アイリス優先 f6.3 /Capture NX2)



 ではお次のLEICA D-LUX 4についてはどうでしょうか?

《長所》
 ・デザイン
 ・デザイン
 ・デザイン
 ・明るいレンズ
 ・メーカー保証が三年(ユーザー登録後?)
 ・完璧に近い歪曲補正ができるRAW+添付現像ソフト
 ・デフォルトのjpegでも比較的歪曲が少ないこと
 ・24mm相当スタートであること

《短所》
 ・レンズキャップが付いてる
 ・レンズキャップ
 ・レンズキャップ
 ・値段が高価(オリジナルであるPanasonic DMC-LX3の二倍以上!!)
 ・故障したらドイツまで行って帰って3ヶ月かかる(made in Japanなのに)
 ・安っぽいダイアル類
 ・安っぽい……というか、ビミョウな操作性
 ・安っぽい……というかウソっぽい液晶の色
 ・倍率の低いズーム比
 ・今ひとつの解像感
 ・滑りやすく取り落としそうなボディの仕上げと形状とウェイト・バランス
 ・安っぽいストラップ用アイレットの仕上げ


 とまあ、D-LUX 4の場合は基本的にレンズキャップの存在が一番大きい欠点ですね。そもそも分かっていて購入した後で文句を言うのもナンですが……。
 ただ、GX200でリコーがこの手の「レンズ嵩張り系コンパクトカメラ」に対する一つの回答を提示したにも関わらずPanasonicは無策であるという点において「ギルティ」だと私は言いたい。
 裁判員に選ばれた暁には絶対有罪を主張したいと思います。

 あとは、10万円もするカメラだとはにわかに信じがたいパーツ類の安っぽさ。
 これもギルティ。
 そもそもD-LUX 4なんて買うな、と言うことなのでしょう。
 私はDMC-LX3のデザインは絶対イヤでしたからこちらを選ぶしかなかったのですから値段について文句を言うのもどうかと思いますがはっきり言って2倍の価値はないと思っています。ボディのデザイン、それも前半分だけの問題ですからねえ。

 画質的には期待はずれ。
 基本的にビシっとした描写をするようにしつけられたカメラではないのでしょうが、G10と比べてしまうと余計に正確の差以上のものがあるように思います。
 明るいレンズは長所ではありますが、明るいというスペックを稼ぐ為に望遠側を暗くなるまで伸ばしていません。まあ、ズルい方法です。
 おかげで望遠側のマクロの所謂拡大率は全くダメダメで、三機種で最低というか評価にも値しません。
 レンズ自体も開放では甘く、ピークはF5〜6辺りのようですが、別に解像度があがるわけでもなく、フレアっぽさが多少無くなってコントラストが上がり、ややくっきり見える程度。傾向は同じです。
 細部描写にこだわる人がチョイスするカメラではないと思います。
 というか、「バリオ・ズミクロン」ってあんまり聞いたことのないレンズですよね。なんというか、「ズミクロン」という名前を使いたいが為にムリして開放値を上げたレンズ付けました、という感じがしてなりません。
 まあ、明るいのはそれでも良いことだとは思います。

 あと、P6000と持ち比べて使っているとしみじみと思いますが、ホールド性がきわめて悪いです。重量が相対的に重いことよりもむしろそのグリップ感と重量バランスが悪いことも相まって片手では持ちにくいし構えにくいことこの上なしです。
 極めつけのレンズキャップのつけ外しもあったりで、速写性は皆無。
 ある意味一番の欠点はそれかもしれませんね。


081201c.jpg
(LEICA D-LUX 4/ISO 80 アイリス優先 f3.5/Capture One 4.1.3)



 最後がNikon COOLPIX P6000。
 このカメラを一言で言うと「jpeg専用。細かいことを言わずに使えばOK」。

 要するに私のような細かいことを言うヤツには向いてないカメラだと言うことでしょう。
 折角「世界初」的に搭載されているGPSと優先LAN機能を全く評価しないどころか、「マテリアルが安っぽくなるからない方がいい」とか言っちゃう輩が評価するようなカメラじゃないのかもしれません。
 
 でも、惜しいんですよね。
 グリップ感は最高だし軽いし、意外に嵩張らずに使えるし、デザインはけっこういいですし、「あああああ、なんて残念なヤツなんだ!!」と言うしかありません。

《長所》
 ・デザイン
 ・使いやすいボタン配置
 ・秀逸なグリップによる持ちやすさ
 ・(ハイエンド系としては)薄めで軽量
 ・本体内RAW現像で遊べるところ
 ・歪曲補正機能は強力

《短所》
 ・もたつく操作系
 ・SDカードの初期化や書き込みが遅すぎる
 ・バッテリが突然死する(持ちも悪い)
 ・ACアダプタを使った本体充電
 ・バッテリチャージャーが別売り(上と意味は同じか……)
 ・暗いレンズ
 ・プラスチック筐体なところ(後半分とGPSアンテナ部)
 ・GPSの感度が悪すぎて使いものにならない
 ・専用サーバ専用という噴飯モノのLANポート
 ・自社現像ソフトで現像できないRAW形式


 という感じでしょうか。

 さて、では実際問題私はどれをパートナーとすべきなのか……。
 委員長タイプのグラマーなG10か、メガネっ子のツルペタなD-LUX 4か、はたまた幼なじみで水虫持ちのP6000か……。(あくまでもイメージは私の勝手な、しかも適当なものなので反応しないで下さい)

 まあ、私の理想としては、P6000からGPSとLANを取って、マテリアルを全面マグネシウム合金にして、レンズを「バリオ・ズミクロン(ただし、レンズバリア内蔵ヴァージョン)」ってヤツにした上で、映像エンジンをCCDごとG10から移植。背面液晶もG10のでオッケーです。
 手ぶれ補正はどれも効きがいいと思いましたが、常時補正タイプではない「直前補正」がメニューから選べるD-LUX 4のMEGA O.I.S.をくっつける……。
 あ、現像ソフトはCapture One 4になるのか……。個人的にはあんまり好きなソフトじゃないので、むしろNEFとかCR2で行って欲しいところです。レンズプロファイルをルックアップして完全歪曲(あともろもろの収差も)補正をしてくれるっていう前提のソフトってことで一つ。

 というわけで現実逃避というか、「絶対にコレ」という決め手に欠ける三つどもえ状態です。

 そういうわけで3台を前に途方に暮れる私ですが、まあそうは言っても3台を使うほど時間もヒマもないのでやっぱり一台をチョイスしたい。
 だから決めました。

 その一台とは……

 (もちろん、続くわけです)


posted by Shair at 19:54| 大阪 晴れ| Comment(6) | TrackBack(0) | コンパクトカメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
G10に一票です。
でも関西仕様なら、撮影のたびに「なんでやねんっ!!」ってつっこむことのできるカメラP6000もありかもしれません。自分が関西人であることを強く意識できますよね。
別件ですが、E-30のアートフィルターは「なんてやねんっ」でしょうか?
Posted by 暗夜行路 at 2008年12月02日 11:30
to 暗夜行路

いや、日常的にボケとツッコミをシームレスにこなす一般的な関西人としてはツッコミ前提のボケをカマしてくれる相手に突っ込むのは空気を吸うような行為なのでストレスはないのですが、真性のボケ、しかもボケとツッコミの機微を理解しない非関西人とつきあい続けるのはかなりのストレスを覚悟せねばいけませんねえ。(かくいう私とて、実のところは関西生まれではありませんが……)

 でもまあ、ツッコミ所が全くない優等生っていうのも関西人としては物足りないのは確かですな。

 E-30はどうでしょうね。
 いま、G1にハマって遊んでますけど、E-30が出る20日まではそれで持ちこたえられそうなのでE-30の内容にはあまり注意を払っていませんが、多分私はアートフィルターなんてつかわないでしょうねえ。なんせ2.0からのフォトショッパーですから。(SE/30でフォトショップを動かしていた男ですから)
 フォトショッパー云々は別にして、私のように複数のカメラを使う人間にとって、そのカメラでしか生成できない表現フィルターというものは試しに遊んでみるのにはいいかもしれませんがマトモに取り合うことはないと思われます。
 もともとシーンモードも全く使わない人間ですし、いわゆるピクチャーコントロール系も、結局ノーマル(スタンダード)とヴィヴィッド(ダイナミック)しか使いません。
 それもそのカメラを色々いじって、スタンダードとヴィヴィッドで好みの色をチョイスしたら後はほぼ固定ですからね。なぜなら、RAWと同時記録モードしか使わないので……。

 私が現時点でE-30に期待しているのはE-3にはない電子水準器と、これまたE-3にはないマトモなライブビュウモード、それにピント位置調整機能の「三種の神器」です。
 マテリアルがプラになるのは残念ですが、その分軽量になるし、実は画質もL10の方が好みだったりする私的にはもうE-3を使う事はないと思ってます。
Posted by Shair at 2008年12月02日 11:58
「ぼけ殺し」も恐怖ですが、ツッコんでも、ツッコまれたことに気づかない天然はもっと恐怖ですね。。。
話がそれてしまいましたが、D-LUX 4では今更対策のされていないレンズキャップを許容してしまっては、シャイル様のポリシーが崩壊してしまうと思います。また天然ボケでつっこみ殺しのP6000もパスとなれば残るは・・・というところでしょうか。

G1にハマっておられるということで、あちらの方へのレビューを楽しみにしております。
E-30はE-3と比較してもシャイル様が挙げたように魅力的な機構がありますが、現時点でE-3に我慢ができない状態かというと、そうでもありませんのでE-30にかける資金があれば、レンズにまわす予定です。ずっとパナライカ14-150、ZD50-200で悩んで焦げそうです。(現時点で両方取得はないので)
こちらでの内容ではないですね。失礼致しました。
Posted by 暗夜行路 at 2008年12月02日 15:05
to 暗夜行路

チョイスについては先延ばしにするとして、E-30が出てもE-3の魅力はそれほど焦る事はないと思っていますよ。
そもそも手にしたときの感覚が全く違うと思います。ニコンに例えるならD300とD90みたいなものでしょうか。

レンズ、迷うときは迷いますよね。
私はバカなので迷ったら両方行っちゃうんですが、普通の人はそんなバカな事はしないと思います。かくいう私も相手が二人のカワイ子チャン(死語?)でどっちかを選ばないといけなくて、どっちにも捨てがたい魅力があるという前提を突きつけられた若造だったとしたら「両方行くでしょ、やっぱ」とは言わずに悩みまくるでしょうねえ。

せっかくなので考えてみましょう。人の苦悩は蜜の味といいますしね。わっはっは。

まず14-150ですが、
・W手ぶれ補正
・これ一本でほとんどイケる
・しかもその辺の高倍率ズームとは光学性能が違う
・内容を考えると小型軽量といえなくもない(どっちやねん)

そう、これはまさに「幼なじみ&世話女房タイプ」しかも小柄だけど出るとこは出てるバージョンと言えるでしょう!(笑)
あまつさえちゃんとライカフォント使ってるし、顔はハーフっぽい美人です。

翻ってZD 50-200。
・描写は他マウントの70-200F2.8を凌駕すると言っても過言ではない程。(開放から使えますからね)
・望遠端はF3.5だけど、それでも充分明るく、かつ135フォーマット換算400mmをそれでカバーできる守備範囲の広さ
・質実剛健ながらも楚々としたデザイン。さらに防塵・防滴仕様という芯の強さ
・ややでっかく重いけど、その分安心感のある造り。
 
 というところでしょうか。
 こちらはどうかと言うと、家柄が良く、ちょっと取り澄ました感じのある冷たい美人系。性格は体育会系で、弓道部の主将です。髪が腰まであって背が高いのが特徴。
見た目が上から目線なので誤解されがちですが、実はシャイで甘えん坊というところ。(笑)
取っつきは悪いけど、一度仲良くなるとデレデレに甘えてくるタイプといえるかもしれません。

 さあ、バタ臭い顔をした世話女房タイプの幼なじみか、生徒会副会長の弓道部主将(実はデレ)か、あなたならどっち?

 という感じでしょうか?

 いや、マジメな話、この二本はどっちとも持っていていいというか使い途が違う気がするので、「どちらが先に必要なのか」でチョイスするのがいいと思います。
 お手持ちのレンズのラインナップがわかりませんが、おそらく標準ズームと被る14-150よりも、背景処理を色々考えた写真が撮りたいとか思ったら50-200でしょうし、近々旅行に行くというなら、万能性で14-150……。

 さあ、どうぞまた悩んでください。
Posted by Shair at 2008年12月02日 16:29
シャイル様ありがとうございます。
確かにいずれは両方という心ではいますが、一気に両方というと、体が持たないので、順番ですね。
バタ臭い顔した世話女房タイプの幼なじみか、生徒会副会長の弓道部主将(実はデレ)だったら後者です!!
しかしこれ1本でイケて手振れ補正が追加される14-150を先にします。(どっちやねんっ!!)E-300やE-410の活躍フィールドが増えますし。
レンズ構成は標準ズームだけ竹で、後は梅+SIGMAで本数だけはあります。で、そろそろレンズ強化を行おうと思い第一弾というところです。
Posted by 暗夜行路 at 2008年12月02日 18:56
てっきり全部のカメラを使い分けてゆくのだと思っていました。

僕はようやくG10買いました。
ISO80の絵はKissX2と比較して見分けがつかないですね。
コンデジの画質が一眼並みになることは、理論的にあり得ない!
などと思っていたのですが、撮影条件によってはあり得る、
或いは、あり得る時代になった、ということでしょうか。
恐るべきことです。


予想
機能よりも画質よりも、手許に置くカメラはプロダクトとしての質感を重視してライカ!
という方向は、今回はなし。
過去の実績では、シャイルさんは、互角の戦いになるとニコンを贔屓る傾向がある。
よってP6000。
と思わせておいて今回は順当にG10。
妖精IXY以来のキヤノンコンデジが当選!
Posted by iColor at 2008年12月03日 13:28
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